遺品整理とは故人が遺した品物を片付けることですが、家具など大型の荷物になると簡単には処分できないものです。
相当な労力が必要になるので、高価な家具も遺品整理しないまま劣化して価値を失うこともあります。
ここでは遺品整理と家具買取の関係性や、遺品整理の重要性などを解説します。
遺品整理をしないとどうなる?
遺品整理とは、生前故人が使用していた身の回りの品々やコレクションなどを片付ける作業を指しますが、簡単にできる事ではないので多くの時間と労力を要し後回しにして放置してしまうこともあります。
空き家状態で放置してしまうと盗難などのリスクがあったり、長期放置すると老朽化を加速させることにもなります。
また、遺品整理をしない状況が続いた場合には、他の遺族がいらないものだとして勝手に持ち出したりなどするケースもあり後々トラブルを招く可能性もあります。
遺品整理と家具買取の関係性とは
前途のように遺品整理を怠ると様々なリスクが発生する要因にもなります。
しかしながら、いざ遺品整理をした際に「思った以上に費用が発生して驚いた」なんてこともよくあります。
遺品整理に掛かる費相場
遺品整理の費用は故人の荷物の量によって大きく変動しますが、一般的な間取りでは次のような費用感になります。
間取り | 作業人数 | 作業時間 | 費用相場 |
1R・1K | 1〜2名 | 1〜3時間 | 4万円〜8万円 |
1DK・2K | 2〜3名 | 2〜4時間 | 8万円〜12万円 |
1DK・2DK | 2〜5名 | 2〜6時間 | 12万円〜16万円 |
2LDK・3DK | 3〜7名 | 3〜10時間 | 16万円〜20万円 |
3LDK・4DK | 4〜8名 | 5〜12時間 | 20万円〜25万円 |
4LDK・5DK | 5〜10名以上 | 7〜15時間以上 | 25万円以上 |
家具を買い取ってもらい遺品整理費用に充てる
遺品整理は残された家族で行う事ができますが、どうしても時間と費用が発生します。
特に大型の家具などは処分に困り、形見分けとして遺しておくもの以外は処分に困ることも多いはずです。
そのような家具は買取業者に査定してもらい、買い取ってもらうことで遺品整理に発生する費用に充当できます。
遺品を売るのに抵抗があるという声も一部ではありますが、故人の不要な荷物を処分するのに使用する費用であれば許容範囲も広がるはずです。
遺品整理の意味と重要性を再確認する
遺品整理の際に、故人の所有物を処分することに罪悪感や抵抗を感じられる方もいらっしゃると思います。
遺品がまだ使えると考えて処分することに躊躇したり、最終的にゴミとして処分したりすることに心の整理が追いつかなくなり手が止まることもあります。
そのような場合は一度遺品整理の意味を再確認するとよいでしょう。
故人の意思を改めて考える
故人がどのような人で、残された方々に対してどのようなことを望むのかを考えるとよいかもしれません。
例えば故人が親御さんの場合は、残された配偶者や子供達が故人の私物をずっと手に取り想い悩んでいる人生をよいとは考えないでしょう。
楽しく明るく先々の未来を歩いて欲しいと願うことと思います。
ご家族や親しい親族・友人に遺品整理をしてもらうことこそが故人の供養にもなり、残された方々の気持ちの整理に繋がります。
遺品整理で家具買取をしてもらう際の注意点
大切な故人の家具などを買取してもらう際には、大切に取り扱って貰える専門の業者に任せたいものです。
遺品整理で家具買取をしてもらう注意点は次のような事があります。
高額買取をしてもらう事に固執しない
年代物の家具や高価な価格で購入した商品などの買取では、高価な価格で買取ってもらいたいと考えるのは当然ですが、あまり買取価格に固執してしまうのは得策ではありません。
複数の買取業者に相見積もりをかけるのは悪いことではありませんが、あまりにも複数の業者に依頼していると時間ばかりかかり心の整理とかけ離れてしまうかもしれません。
遺品の相続意思を明確にする
家具など大型遺品の買取をしてもらう前に、遺品を相続する意思を明確にしましょう。
家具などの相続財産を処分してしまうと、その後に相続放棄をしようと考えている場合でも相続放棄が認められなくなる恐れがあります。
これは相続財産を処分する事で、相続を「単純承認」したとみなされ民法上の「法定単純承認」が成立してしまうことによります。
親族の代表として皆に頼まれて家具を処分してしまい、その結果後に多額の債務など背負うなんて事にもなりかねませんので事前に注意する必要があります。
まとめ
遺品整理と家具買取の関係性や、家具買取の重要性などを解説しました。
遺品整理では思った以上に処理費用が掛かってしまう事があります。
買取してもらえる商品などは、専門の業者に依頼して査定してもらう事で遺品整理代金と相殺できる金額で手放す事ができるようになるかもしれません。
特に家具などは保管状態が悪いと、高価な商品でも劣化して資産価値がなくなってしまいます。
遺品整理は心の整理ができた際にはじめるとよいですが、タイミングはできるだけ早めにするとよいかも知れません。
その際は専門知識がある業者にお願いすると安心して任せる事ができるでしょう。